アーセン・ベンゲル

アーセン・ベンゲル

パスは未来に出せ。横パスは現在。バックパスは過去。

 

サッカーにおけるテクニックとは、作家の持つボキャブラリーに似ている。ボキャブラリーが豊富だからといって、作家としての才能があるとは言えないが、ボキャブラリーが少なければ、優れた小説を書けるわけがない。

 

人々の記憶に残るのは、フットボールを芸術の域にまで高めたチームだ。だからこそフットボールは愛されているんだ。

 

若手の育成で難しいのは、『この選手にプレーするチャンスを与えよう』と自分が腹をくくれるか。毎週ベストメンバーを見たがる専門家やサポーターを向こうに回して、『それよりも、君を信じてチャンスをあげることにした』と言える強さが求められますから。

 

私のモチベーションの源は、フットボールの理想の在り方を思い描き、それに近づけるよう模索する事だ。そのために、自分自身をあらゆる面でより高めていこうと努力している。

 

私が人生で身につけてきた倫理観は、フットボールを通じて学んだものだ。クラブとして、私達は教育的な義務を負っている。アーセナルを愛する人々が、私達の試合や振る舞いを通じて倫理観を学べるようでなければならない。

 

スタンドに足を運んでくれるサポーターを、裏切るようなプレーをするわけにはいかない。

 

オーウェンは完璧なストライカーだが、ルーニーは完璧なプレーヤーだ

 

私がここに来た時、クラブはまだハイバリーでプレーしていた。練習場はなかったし、従業員はたったの80人だった。今では従業員は500人、素晴らしいスタジアムでプレーし、大きな練習場だってある。

 

名波には名波の、ドゥンガにはドゥンガのプレースタイルがある。だからこそサッカーは面白い。その人の持っている長所を強調し、伸ばしていくことが面白いのだ。

 

私の言う事を聞いて一生懸命練習すれば、君は世界でも最高の選手になれるはずだ。

 

サッカー界にとって、いまもっとも重要だと思われるのは、いくら儲かるかということではない。サッカーがその使命を果たしているかどうか、すなわち人々に他のものでは得られない興奮や熱狂をもたらしているかどうかということだ。

 

創造性ある選手を育てるには、成長の過程で表現の自由を与える必要がある。失敗を恐れる事なくテクニックを試す事ができる環境を整えなくてはならない。

 

常に長所だけを生かすようにしなさい。

 

「悪い試合をしてしまった時の唯一の解決法は、補強をする事だ」という風潮を、私は何より憎んでいる。解決法は、チームが一丸となってプレーし、批判に応え、自分達には十分な実力があると証明する事だ。

 

監督業をしていれば、何の苦労もなく日々を過ごす等という事は不可能だ。喜びに舞い上がる事もあれば、恐ろしく落ち込む事もある。フットボールへの愛を失う事なく失望に対処する方法を身につけなければならない。

 

結果は重要なのではない。結果が全てなのだ。

 

創造性ある選手を育てるには、成長の過程で表現の自由を与える必要がある。失敗を恐れる事なくテクニックを試す事ができる環境を整えなくてはならない。

 

【選手の潜在的な能力を見抜く方法とは】ひと言でいえば、常に相手の長所を発見していくということだ。出会う人ごとに、この人には何かがある、何か良い面を持っている、と自分に言い聞かせることだ。

 

人生で大切なことは、自分を信じること。

 

人々が一時間半の間だけでも「人生は素晴らしい」と感じて家路につく事が出来る、その事に私は誇りを感じている。そしてこれこそが、プロフェッショナル・フットボールの存在意義なんだ。

 

サッカーには全世界に対する責任がある。プレミアリーグのビッグマッチは世界中で5~7億人、時には10億人が観ているんだ。インドや南アフリカの子供たちが、座ってルーニーやファブレガスを観ているのを想像してみるといい。彼らのような選手の影響力は非常に大きい。

 

DFとして優れた資質を持つ選手がデニス・ベルカンプを目指してもうまくはいかない。自分が何者であるか知るという事は非常に大切なのだ。そのためには、教育というものも必要不可欠だ。

 

私は24時間中24時間、サッカーのために生きてきた。

 

この仕事で私が最も信頼しているのは、自分を変えていく事が出来る人間だ。なぜなら、自分を変えるという事は最も難しい事だからだ。それが出来る人間こそが、人生で最も成功できるのかも知れない。

 

この職に就いてすぐ、自分の感情を表に出さない術を学んだ。日本での経験がこの能力を完璧にした。あの国の人々は、たとえ朝に妻を亡くしたとしても仕事に行き、しかも周囲にはその事を黙っている。個人の問題で周りに迷惑をかけたくないと思っているんだ。

 

私は終戦後すぐに生まれ、ドイツを憎むよう教えられて育ったんだが、やがて疑問を感じるようになった。国境を越えれば、ドイツの人々は私達と何も変わらなかったからだ。そうして、彼らを憎むのはまったく馬鹿げていると思うようになった。

 

チームづくりとは、チームと選手にアイデンティティーを植え付ける作業だ。