吉田兼好

吉田兼好

あなたは周囲のいいところだけを、徹底して見習えばいいのである

 

百薬の長とはいへど、万づの病は酒よりこそ起これ。

 

一事を必ず成さんと思えば、他の事の破るるをも痛むべからず。人のあざけりを恥ずべからず。万事にかえずしては一の大事なるべからず。

 

三つの石を捨てて、十の石につくことは易し。十を捨てて、十一につく事は難(かた)し。

 

人の身にとむことを得ずしていとなむ所、第一に食物、第二に着るもの、第三に居る所なり。

 

神道に書籍なし。天地をもって書籍とし、日月をもって証明とす

 

死後はついでを待たず。死は前よりしも来たらず、かねてうしろから迫れり

 

つれづれわぶる人は、いかなる心ならむ。、まぎるる方なくただ一人あるのみこそよけれ

 

書物を通して古人を友とするのは、最高に心を慰めるものである。

 

おのれが境界にあらざるものをば、争うべからず、是非すべからず。

 

友とするに悪(わろ)き者七つあり。一つには高くやんごとなき人。二つには若き人。三つには病なく身強き人。四つには酒を好む人。五つにはたけく勇める兵。六つには虚言する人。七つには欲深き人。

 

よき友三つあり。一つには物くるる友。二つには医師(くすし)。三つには智恵(ちえ)ある友。

 

何方(いずかた)をも捨てじと心に取り持ちては、一事も成るべからず。

 

何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なり。

 

自分という支えが出来ていない者は、何をしても無駄である。世の賢者というものは皆、まず自分を知らなければならない。

 

おぼしきこと言は(わ)ぬは腹ふくるるわざ

 

大欲は無欲に似たり

 

ひとつの事を成す時は他の事は捨てよ。なりふり構うな。何と言われても気にするな。

 

一銭軽しと言へども、これを重ぬれば、貧しき人を富める人となす。されば、商人の一銭を惜しむ心、切なり。

 

いかなる女なりとも、明暮(あけくれ)添ひ見んには、いと心づきなく、憎かりなん。

 

音(おと)に聞くと、見る時とは何事も変(かわ)るものなり

 

心なしを身ゆる者も、よき一言はいうものなり。

 

今日の運命は、今日という日が決めるのではない。あなたが決めるのだ。

 

後(あと)は誰にと心ざす物あらば、生けらんうちにぞ譲るべき

 

花は盛りに月は隈(くま)なきをのみ見るものかは

 

第一の事を案じ定めて、その外は思ひ捨てて、一事を励むべし

 

よろずにいみじくとも、色好まざらん男は、いとそうぞうしく、玉(たま)の巵(さかずき)の当(そこ)なきここちぞすべき

 

何事も期待せぬ事。それが肝心。

 

よくわきまへたる道には、必ず口重く、問はぬ限りは言はぬこそいみじけれ。

 

初心の人、二つの矢を持つことなかれ、後の矢を頼みて、はじめの矢に等閑あり

 

勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり。

 

少しのことにも、先達(せんだつ)はあらまほしき事なり。

 

いかなる女なりとも、明暮れ添ひ見んにはいと心づきなく、憎かりなん

 

四季には定まれる序あり、死期は序を持たず。

 

万(よろず)の事は頼むべからず。愚かなる人は、深く物を頼む故に、怨み、怒る事あり。

 

人皆生を楽しまざるは、死を恐れざる故なり。死を恐れざるにはあらず、死の近き事を忘るゝなり。

 

無益(むやく)のことをなして、時をうつすを、愚かなる人とも僻事(ひがごと)共いふべし

 

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。

 

よくわきまへたる道には、必ず口おもく、問はぬかぎりは言わぬこそいみじけれ

 

世は定めなきこそいみじけれ。

 

病を受くることも多くは心より受く。外より来る病は少なし。

 

自分の名前を石に刻んでもいつまでも残るまい。

 

何事も期待せぬ事。それが肝心

 

死期は序(ついで)を待たず。死は前よりしも来たらず、かねて後(うしろ)に迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。

 

万の事は頼むべからず。愚かなる人は、ふかくものを頼むゆえに怨み怒る事あり

 

世の人の心惑はす事、色欲には如かず。人の心は愚かなるものかな。

 

どんなことにも、自分を指導してくれる先輩は必要である。

 

速やかにすべきことをゆるくし、ゆるくすべきことを急ぐなり

 

寸陰惜しむ人なし。これ、よく知れるか、愚かなるか。

 

子を持って知る親の恩。

 

吉凶は、人によりて日によらず

 

折節の移り変わるこそ、物毎にあはれなれ。