沢庵和尚

沢庵和尚

用心とは心を用いると書申候へは、ことばにも色にも出して候へは、用心に成申さず候

 

富はなせば仁ならず、仁すれば富まず。

 

水のことを説明しても実際には濡れないし、火をうまく説明しても実際には熱くならない。本当の水、本物の火に直に触ってみなければはっきりと悟ることができないのと同様。食べ物を説明しても空腹がなおらないのと同様

 

人の善し悪しを知らんと思わば、その愛し用ふる臣、または親しみ交わる友を以て知れ。

 

葉一つに心をとられ候(そうら)わば、残りの葉は見えず。一つに心を止めねば、百千の葉みな見え申し候(そうろう)。是(これ)を得心したる人は、即ち千手千眼の観音にて候

 

何事も血気に迷い、おじればしそこなう。おずるは平常のこと、試合の場ではおじけはゆるされぬ。溝を飛ぶときは、ずんと飛べ。危うしと思えば落ちこむぞ。

 

万物皆純善にして悪なきなり。すなわち皆善なり、半ばを過ぎるときは、すなわち善も悪となる。

 

人の良し悪しを知らんと思わば、その愛し用いられている臣下、または親しみ交わる友達をもって知れ。

 

人みな各々の得たる所一つあるものなり。その得る所をとりて之を用ちふるときは、則ち人を捨てず。

 

人退くとも退かず、人進めば我いよいよ進む。

 

人の真実は何にて知りぬべき。涙の外あるべからず。

 

一事を成さんとしたら、本心一途にしたほうがよい。何ごとも血気に迷い、怖じればしそこなう。怖ずるは平常のこと、試合の場で怖じ気は許されぬ。溝を飛ぶときは、ずんと飛べ。危うしと思えば落ち込むぞ。

 

人みな我が飢(うえ)を知りて人の飢を知らず。