落合博満

落合博満

大学の時、体罰がイヤになって寮から逃げ出した。なんの連絡もしなかったから捜索願まで出された。あの時は上野公園とか日比谷公園で過ごしていた。2週間以上、そういう生活してたんだよ

 

起用する方としては、今もっている最高の選手と納得するしかない。「どうしてもっと打てないのか」「守れないのか」と怒ることのできる監督は幸せだろうと思う。俺は怒れない。だって、選手はみんな必死になってやっているんだもの。

 

俺は野球に対して頑固なんだろう。これが一番の策だと思ったらそれに則った野球をする。もう少し大人の考え方ができれば、どうせ選手のやる事なんだからという判断もできるし楽なんだろうができない。逆に言えばその強さがある。最も強い部分は、人に何を言おうが左右されない事

 

まぁダメな奴は下に行ってもらう。数字が全てだから良ければ残すが悪ければ落とす。これしかいないと言う選手なら別。

 

本当にレギュラーをつかみたいなら、みんなが帰ったあとも練習するんだろうなって思ったけど。残念ながら、そういうメンバーはそうはいなかった。

 

積み上げた昔の大投手や大打者の名前が紹介され歴史を蘇らせてくれる。記録はファンにとっても、過去の記憶と今をつなぐ貴重な数字。選手にとっては一つの勲章なんだ

 

何でこんな練習をやらなくてはいけないんだと思う選手が、以前はいたと思う。練習をやらされていると思っている選手が、ね。今年に関しては、そんなことを考えている選手はいなくなったと感じている。何事も短時間では完成しないんだ。時間をかけて、じっくりと取り組んでいる。

 

志の低い人間は、それよりさらに低い実績しか挙げられない。

 

最も厄介なのは、言葉は悪いが、感覚や時の勢いだけで物事に取り組む人だ。そんな勢いは決して長続きしないことを覚えていてほしい。

 

才能を最大限に発揮してくれて、他人に負けないものを自分が他人に見せられる、それがプロの集団じゃないのかなと。だから、全てを追っかけたらダメなんだと思う。

 

上司という立場にいるのなら、任せる部分はきちんと部下に任せておいて、あとはうまくそれらを機能させるというやり方を取るべきだ。

 

悪いとわかっていても、人間がどうしても捨てられないものに先入観がある。

 

中村紀洋がまた野球界でできる、その手助けができればということで入れた。他で欲しいという所があった時点で、ウチの役割が終わったのかなと。もう一回野球小僧になって野球をやってくれればいい。驕らずにね。

 

欠点を直すこと、それはよい部分が失われることでもある。

 

選手に「気を遣う」のは指導者として最低。「配慮」はします。プライドも考慮します。でも「気を遣う」ことはしない。

 

本当にその選手を育てたいと思ったら、「負けるなら負けてもいい。この試合はおまえに任せた」と言ってやるのが大切。

 

時間の無駄、休みたいと思えばはっきり言えばいい。だけど篩にかけられるのはそういう選手。言われたことだけやっているのは楽。それはどんな世界でも同じで、一生懸命やっていますと力説してもやっているんだったら結果を出してもらわなくては困る。そこに気付いているのかな。

 

うまくなるヒントは、なんぼでもその辺に落ちている。

 

ウチの連中、痛い、って言わないだろ。分かってるんだ。休んだら、それだけレギュラーを奪われるパーセンテージが上がるってことを

 

この子らには、基本の反復練習でいいんだ。基本がないのに、応用はできない。そうだろ?なんで自分が打てないのか、できないのかを分かってくれればいいんだ。

 

いいんじゃない、うんと苦しめば。そんな簡単な世界じゃないよ。

 

信じて投げて打たれるのはいい。信じて投げて打たれたのなら、それは結果。一番いけないのは、やる前から打たれたらどうしようと考えること。

 

「まあ、しょうがない」と思うだけでは、しょうがないだけの選手で終わってしまう。

 

どうやってこのチームを、強くするしか考えていない。預かった以上は、俺のやり方でやる。周囲の声は、俺には関係ない。

 

当てられたのに何でやり返さない、と言われることもある。やり返すことは簡単なことだが、野球は勝ち負けを競うスポーツ。当たり所が悪ければ死の恐怖がつきまとう。うちの選手を痛みを与える側にはさせたくない。狙ってぶつけにいく野球をやっている人がいるなんて信じたくない。

 

良い時も、悪い時も同じ態度で接してくれた人だけ信じられんだ、そういう人と一生つきあっていきたい。

 

壁にぶち当たった時に、自分のやってきたことを否定してしまうとすべてがスタートに戻ってしまう。

 

選手は、それぞれ長所があるし、いいものを持っている。そんないいところがあるのに、何で自分のよさに気づいてくれないんだろう。何でどんどん状態が悪くなっていくんだろう。つまり、自分を知らないからそうなってしまう。自分を見失うのは、精神的に余裕がないからだ

 

何か選手に話をしなくてはいけないと思ったとき。選手が何かシグナルを発していると感じたとき。話をすることで落ち着きが出てくれることもあるだろう。しゃべるときはしっかり考えて、言葉を選びながらしゃべる。思いつきではしゃべらない。

 

素振りを1本でも多くやったヤツが、勝つ世界。

 

この7年間で今年ほど選手をほめてやりたかった1年はない。そして選手は勝つ喜びと負ける悔しさを味わった。この両方を味わわないと、日本一というとてつもない山は登り切れない。

 

40本塁打してくれる大砲が貴重な戦力なら、送りバントを100パーセント決めてくれる選手も大切な戦力だ。

 

プロの世界に「ここまでやればいい」という終着点はないんです。だからこそ全員に期待をかけ、全員にさらなるレベルアップを求めます。実際、期待されれば人は変わるんです。

 

切磋琢磨して力は上がっていく。競争なくしてレベルを上げていくというのは、ちょっときつい。対抗馬がいてもいいのかなと思う。