ジャン=ジャック・ルソー

ルソー

十歳では菓子に、二十歳では恋人に、三十歳では快楽に、四十歳では野心に、五十歳では貪欲に動かされる。人間はいつになったら、英知のみを追うようになるのだろうか。

 

子どもに純真な心をも持ち続けさせるよい方法は一つしかないと思われる。それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ。

 

人生の最初の四分の一はその使い道もわからないうちに過ぎ去り、最後の四分の一はまたその楽しさを味わえなくなってから過ぎて行く。しかもその間の期間の四分の三は、睡眠、労働、苦痛、束縛、あらゆる種類の苦しみによって費やされる。人生は短い。

 

無知は決して悪を生まない。危険な罪悪を生むのはただ誤謬の懸念である。

 

いかなる物でも、自然という造物主の手から出るときは善であり、人間の手に渡って悪となる。

 

一緒に泣くことほど、人の心を結びつけるものはない。

 

人生は短い。わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。

 

他人を愛せよ。そうすれば彼らもまた、あなたがたを愛するだろう。彼らの役にたて、そうすれば彼らもあなたがたの役にたつであろう。

 

理性は独りで歩いてくる、偏見は群れで走ってくる。

 

感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。

 

自然を見よ。そして自然が教える道をたどっていけ。自然は絶えず子供を鍛える。

 

生きるとは呼吸することではない。行動することだ。

 

自由なる人々よ、この言葉を忘れるな。我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。

 

子供を不幸にする一番確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。

 

ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。

 

人間をつくるのが理性であるとすれば、人間を導くのは感情である。

 

慣習とは反対の道を行け。そうすれば常に物事はうまくいく。

 

方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。

 

自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。人間としての権利を放棄することである。すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。

 

節制と労働こそが、人間にとって最良の医者である。労働は食欲を活発にし、節制が過剰に食におぼれるのを防いでくれる。

 

最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。

 

教育とは、機械を造る事ではなく、人間を創る事である。

 

金持ちでも貧乏人でも強い者でも弱い者でも、遊んで暮らしている市民はみんな詐欺師だ。

 

学問とはわずかな時の間に、数百千年の人類の経験を受け取ることである。

 

人間は生まれながらにして自由である。しかし、いたるところで鎖につながれている。自分こそが主人だと思っている人も、実は奴隷であることに変わりはない。

 

過ちを犯すことは恥ずべきことではない。むしろその過ちがわかった後も、その過ちを改めようとしないで、繰り返すのは恥ずかしいことだ。

 

ある人の生き方が非合理だといって反対するのは手前勝手なでしゃばりではあるまいか。なぜなら、そのように言うことは、その人の信念確定の方法が自分のそれとは違う、ということを言っていることにすぎないからだ。

 

人間が生きている間、決して消え失せることのない唯一の情欲は自愛である。

 

自由なる人々よ、この言葉を忘れるな。我々は自由を得るかも知れない、しかし一度それが失われると取り戻す事はできぬ。

 

ある者は明日に、他の者は来月に、さらに他の者は十年先に希望をかけている。誰一人として、今日に生きようとする者がいない。

 

私たちは無知によって道に迷うことはない。自分が知っていると信じることによって迷うのだ。

 

私達は何事にも刃向かえる。が、好意にだけは反抗できない。

 

自然に還れ。

 

拒絶に慣れていない子供は、欲しいものが手に入らないということより拒絶されたことを一層辛く考えることになる。

 

他人の不幸に同情するのは、自分に無関係だと思えない時だけである。

 

最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。

 

優雅は美貌と違ってすり切れない。それには生命があり、たえず新しくなる。したがって三十年の結婚生活の後にも、貞淑な妻に優雅ささえあれば、彼女は結婚の最初の日のように夫に気に入られる。

 

自然は決して我々を欺かない。我々自身を欺くのは常に我々である。

 

子供達が父親に結び付けられているのは、自分達を保存するのに父親を必要とする期間だけである。

 

男は知っていることをしゃべり、女は人に喜ばれることをしゃべる。

 

気軽に約束しない人は、もっとも誠実に約束を守る。

 

人民の自由は、国家の強さに比例する。