
驚きは、知ることの始まりである。
目は心の窓である。
魂には眼がある。それによってのみ真理を見ることができる。
我々は、自らが熟考しているものになる。
真理は、子供の口から出る。
嫉妬深い人間は、自ら真実の徳をめざして努力するよりも、人を中傷するのが、相手を凌駕する道だと考える。
人間の最も基本的な分類として、「知を愛する人」「勝利を愛する人」「利得を愛する人」という三つの種類がある。
賢者は、話すべきことがあるから口を開く。愚者は、話さずにはいられないから口を開く。
人間のことは何にてあれ、大いなる心労に値せず。
恋という狂気こそは、まさにこよなき幸いのために神々から授けられる。
哲学というものは、たしかに結構なものだよ。ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。
偉大な人物たらんとする者は、自分自身や自分に属するものをではなく、正しいことをこそ愛すべきなのだ。
正義とは、強者の利益にほかならず。
だれに対しても、不正を不正でもって、悪を悪でもって、埋め合わせしてはいけない。よしんば、その相手にどれほど苦しめられていようとである。
無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない。
自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。
いかに知識を身につけたとしても全知全能になることなどはできないが、勉強しない人々とは天地ほどの開きができる。
少年を暴力と厳しさによって教え込もうとするな。彼の興味を利用して指導せよ。そうすれば自分の能力がどこに向いているか、少年自身で見出しやすくなる。
親切にしなさい。あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。
あなたの悲哀がいかに大きくても、世間の同情を乞おうとしてはならない。なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ。