宮沢賢治

宮沢賢治

かなしみはちからに、欲りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし

無意識から溢れるものでなければ、多くは無力か詐偽である。

世界全体が幸福にならないかぎりは、個人の幸福はありえない。

もうけつしてさびしくはない。なんべんさびしくないと云つたとこで、またさびしくなるのはきまつてゐる

雨にも負けず 風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫なからだをもち慾はなく 決して怒らずいつも静かに笑っている

我々が出来ることは、今を生きることだけだ。過去には戻れないし、未来があるかどうかも定かではない。

天の川のなかでたった一つのほんとうのその切符を決しておまえはなくしてはいけない

人の心を本当に動かすにはその人の体験から滲み出る行いと言葉しかない。知識だけでは人は共感を感じないからだ。

何がしあわせかわからないです。本当にどんなに辛いことでも、それが正しい道を進む中の出来事なら、峠の上りも下りもみんな本当の幸せに近づく一足づつですから

宇宙は絶えずわれらによって変化する。誰が誰よりどうだとか、誰の仕事がどうしたとか、そんなことを言つてゐるひまがあるか

新たな詩人よ。雲から光から嵐から透明なエネルギーを得て、人と地球によるべき形を暗示せよ

みんながめいめい自分の神様がほんたうの神さまだといふだろう。けれどもお互いほかの神さまを信ずる人たちのしたことでも涙がこぼれるだろう。それから僕たちの心がいいとかわるいとか議論するだろう。そして勝負がつかないだろう。けれどもしおまへがほんたうの考とうその考とを分けてしまえばその実験の方法さえきまればもう信仰も科学と同じやうになる

けれども、ここはこれでいいのだ。すべてさびしさと悲傷とを焚いて、ひとはとうめいな軌道をすすむ。