島津斉彬

「島津斉彬の訓言」
一、人心の一致一和は、政治の要目なり。
一、民富めば国富むの言は、国主たる人の、一日も忘るべからざる格言なり。
一、人君たる人は、愛憎なきを要す。
一、およそ人は、一能一芸なきものなし、その長所を採択するは、人君の任なり。
一、既往の事を鑑みて、前途の事を計画せよ。
一、勇断なき人は、事を為すこと能わず。
一、国政の成就は、衣食に窮する人なきにあり。

決心した。内政は横暴に流れながら、諸外国に対しては卑屈極まれる。志のあるものが奮って尽力せねばならぬ時は迫れり。

非常の果断を以て、内外の処分を変ぜざれば、日本を保つこと難しかるべし。

善行とても前後をよく考えなければ難を呼ぶ。時が熟するのを待たねばならない。今、第一に求められているのは堪忍の二字である。

相続はしたが、予は薩摩藩を自分の所有物とは思っておらぬ。これは辱くも天子さまからお預かりしたものである。

西洋人も人なり、佐賀人も人なり、薩摩人も人なり。
屈することなく研究に励むべし。

天下の政治を一変しなければ外国との交渉もできない。

西郷一人は、薩国貴重の大宝なり。しかしながら彼は独立の気性あるが故に、彼を使う者は私以外にあるまじく、その外に使う者はあるまじ。

十人が十人とも好む人材は非常事態に対応できないので登用しない。

国中の者が豊かに暮らすことができれば、人は自然とまとまる。人の和はどんな城郭よりも勝る。